OKTAのFY21Q1の決算が発表され、内容は予想よりも良かったようですね。このブログではOKTAについて製品の観点で優位性を整理してみました。
結論:IDaaS市場の中でもOKTAの製品には高い優位性があります。
それでは整理した内容を以下に記載していきます。
OKTAの製品について
OKTAのHPで製品について確認してみました。
Oktaは、アイデンティティ管理ソリューションを提供する業界トップの独立系プロバイダーです。Okta Identity Cloudは、安全で確実に、適切な人を適切なタイミングで適切なテクノロジーへの接続を可能にします。Okta Identity Cloudと統合されているアプリケーションやインフラストラクチャのプロバイダーは6,500 を超えています。20th Century Fox、JetBlue、Nordstrom、Slack、Teach for America、Twilio をはじめとする 7,000以上の企業が、従業員や顧客の アイデンティティ保護のためにOkta を使用しています。
OKTAのHPより
この紹介からOKTAはID管理製品をクラウドで提供している会社であることがわかります。
IDaaSの必要性の高まり
最近はXaaSという文言が流行っていますね。IT業界だと、IaaS(Infrastracture as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、SaaS(Service as a Service)等の言葉がよく使われていますね。IaaSはAWSのEC2等OSをサービスとして提供するものが該当し、PaaSはOracle cloudのWebsphere等、プラットフォームまで一括でサービスとして提供するものが該当し、SaaSはSpotify等サービスをそのまま提供するものが該当します。
これと同様にID管理をサービスとして提供することをIDaaS(ID as a Service)と呼んでいます。ここからはIDaaSの必要性が高まってきた背景について整理します。
オープンイノベーションの推進
これまでは企業は社内のユーザIDのみ管理していればよかったのですが、オープンイノベーション等の協業が活発になってくると、自社の社内ユーザに加えて他社や研究機関等のユーザIDの管理をする必要が出てきました。
クラウドサービスの利用
これまでは、社内システムは社内ネットワークのみに存在していることが多く、社内ネットワーク上にActiveDirectory等を設置してIDを管理することが可能でした。
しかし、社内システムについてもクラウドサービスの活用推進により、社内ネットワーク上に設置したID管理システムだけではクラウドサービスとの連携が困難になってきました。
こういった理由からIDaaSの必要性が高まってきました。また、今後も社内システムのクラウドサービスへの以降は更に推進されることが想定されますので、IDaaSの必要性も更に高まっていくことが想定されます。
調査会社によるIDaas市場の評価について
ここからはIDaaS市場の調査会社の評価を整理していきます。
Gartner社の評価について
Gartner社Magic QuadrantのAccess Management2019市場の評価では、OKTA社は”ビジョン”が優れており、かつ、”実行力”が優れていると評価されており、リーダー企業に位置づけられています。OKTA社以外にリーダー企業に位置づけられている企業は以下の通りです。
- Microsoft
- Ping Identity
- IBM
- Oracle
参考:CrowdStrikeのMagicQuadrant評価について
Forrester社の評価について
Forrester社WaveのIDaaS2019市場の評価では、OKTA社は”提供されている機能”が優れており、かつ、”戦略”が優れていると評価されており、リーダー企業に位置づけられています。OKTA社以外にリーダー企業に位置づけられている企業は以下の通りです。
- Idaptive
調査会社による評価まとめ
IDaaS(Identity Managment)市場のGartner社の評価と、Forrester社の評価の両方とも優れている(リーダー企業に位置づけられている)企業としては、OKTA社のみでした。
まとめ
IDaaSの必要性の高まりと調査会社のIDaaS市場の調査結果をまとめました。IDaaS市場は今後更に伸びていくことが予想され、また、その中でもOKTA社の製品は高い評価がされていることがわかりました。FY21Q1の決算の内容が良かったことに加え、製品の魅力も高いということで、今後のさらなる成長を期待したいと思います。
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